Blog【修理屋目線で語る。iPhoneの水没について。】

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たまには本業のiPhone修理屋目線での記事を。

ご存知の通り日本では圧倒的にiPhoneの人気が高く、周りの人のほとんどがiPhoneを使用しているという人が多いかと思います。その辺りの理由、考察については今回は深くは触れませんがもし興味のある方はその辺りの事を「note」にて記事にしていますので是非ご覧ください。

さて本題へ。

Apple社のiPhoneは「iPhone7/iPhone7Plus」を皮切りに、特に日本でも要望が多かった防水に対応しました。以降の機種は全てのモデルが防水に対応しています。
※後述しますが、そもそも防水?耐水では?というのはこの段階では一旦置いておいて。

しかし、我々修理屋には日々沢山の「水没修理」の依頼が持ち込まれます。実際に持ち込まれたお客様からも

「防水なのに何故!?そんな筈は・・・」
「水の中に沈めたわけでもないのに水没なんてあり得ない!!」
「CMであんなに水浸しにしているのに、これくらいで壊れるはずが・・・」

と仰る方が大半です。

最近はコロナの件もあり「スマホを洗って壊す」というケースまで散見されるようになってきました・・・

では実際問題、防水とはどういう事なのでしょうか。
例えば、Apple社のホームページにて現在最新のiPhoneとして販売されている「iPhone13」シリーズのスペック表記を見てみると

IEC規格60529にもとづくIP68等級(最大水深6メートルで最大30分間)
と表記がありますね。

「それならお風呂やトイレに落として直ぐに拾ったのに、壊れるのはおかしいじゃない!!」
と実際現場でも言われることが多いのですが。。。

そもそも、個人的にはスマホの「防水性能」なんてものは「まぼろし」だと思うようにしています。。。

実際、Apple社もホームページで「防水」とは一言も記載していないんですよね。

「耐水性能」と書かれています。そしてホームページ上ではっきりと
iPhone や iPod の液体による損傷は保証対象外と記載があります。

つまり、、、そういう事ですね(^^;

勿論、何の耐水対策も行われていない機種に比べれば防御力は高いとは言えます。しかしあくまで「無いよりはマシ」程度に考えておくのが良いと思います。

実際私は毎日何台もこれらの耐水性能を持ったiPhoneを分解しているわけですが、こんな薄っぺらな耐水パッキンに全てを任せる気にはとてもなれません。。。

ちょっと専門的なお話をすると、例えばAndroidスマホなら大体の機種の防水パッキンは簡単に剥がせるモノではなく、きちんと「ヒートガン」という道具で局部的に熱を与え、防水パッキンを緩めてからでないとボディを開けられないくらいにガッチリと密閉されているのですが、iPhoneの耐水パッキンは慣れている技術者ならヒートガン等無くても、それらの手間を省いてしまってもヘラで簡単に開閉出来てしまうレベルのモノだったりします。

それにこの耐水パッキンも熱等の要因で簡単に劣化してしまいます。よく見かけるのが日頃から高温多湿の場所で利用されている方のiPhoneはこの耐水パッキンがドロドロに溶けたような状態になっています。

例えば日常的にお風呂に持ち込んでいたとしたら最初のうちは耐えられたとしても、高温多湿で直ぐに耐水パッキンは役目を果たせなくなり内部に水が浸入してしまうわけですね。それにどれだけ丁寧に使用していたとしても、 当然経年劣化で役目を果たさなくなる部分もあります。

今やスマホも機種によっては10万円を超える高級品。生活の中で突然スマホが1日でも使用できない環境になってしまったら大惨事ですよね。

悪い事は言わないので・・・
とにかくiPhoneを水に濡らす行為は一切避ける事をおススメします。

そして、万が一の事故に備えて日々の自動バックアップを設定しておくことをオススメします。
実は水没修理に来られるお客様の大半が「バックアップは取っていない」「そもそもバックアップの取り方も知らない」という方がほとんどです。

前回の記事でも少し触れましたが、是非この機会に大切なデータを守るために知識を身に付けてみて欲しいと思います。
https://hitoshikozai.com/2021-11-04-blog/

スマホは今や生活の一部。財産の一部と言っても良いと思います。
だからこそ、いつ何があっても慌てず対応出来るよう日頃から備えを作っていただければいいなと思います。